何にフォーカスしているか?

本当に上手に着物を着ている人は、あまり上手に着れていない人に対して寛容です。それはどうしてかというと、フォーカスしている場所が違うから・・・と書きました。
今日はそのことについて書きたいと思います。
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あくまでも私の主観ではありますが・・・。
子どもの頃から思っていたことに、
「きれいな家の人は、うちに来て「いつもきれいにしていますね」と言う。汚いおうちの人は言わない」というのがありました。
何となくそれを感じていたのです。
これは、
いつもきれいにしている人は意識がそこにあるから、よその家に行って「きれい」に反応するんだと思う。逆に、家が汚い人はそこに意識がないから、きれいな家に行っても「きれい」に反応しないんだと思う。
そう思っていたのでした。

これは何に対してもそうで、どこにフォーカスしているかによって見え方が違くなりますよね。
「人の着物の着方に対して厳しくなる」というのは、「自分が着方に対して指摘を受けている」から。

私自身を振り返っても、他人の着方に対して厳しかった時期は、生徒のとき。生徒は先生から教えてもらっている立場ですから、「もう少しここをこうするといいですよ」と指摘を受けている人、なわけです。
そうなると、他人の着物を見るときもそこにフォーカスするのが自然でしょう。「もっと衣紋を抜きましょう」と言われたら、他人の衣紋の抜き具合が気になる。「おはしょりをきれいにしましょう」と言われたら、他人のおはしょりが気になる。
では、「本当に上手に着物を着ている人は、あまり上手に着れていない人に対して寛容です」
こういう人はどこにフォーカスしているかというと「きれい」にフォーカスしています。だから、きれいに着ている人を見ると注目して「きれいだなあ」と見ますが、あまり上手ではない人に対してはそんなに気に留めないものです。

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これ、人生も同じですね。どうせなら「きれい」にフォーカスして生きる人生を送りたいなと思います。